
アートで自由に遊んで-。横浜国立大の学生らが企画・運営する、子ども向けの造形ワークショップ「アートツール・キャラバン」が17日、川崎市市民ミュージアム(中原区)で始まった。地元の親子ら約140人が参加し、毛糸玉を投げながら作品を作ったり、オブジェを使った遊び方を考えたり、楽しみながら美術に触れた。
遊びの中で五感を働かせ、能動的な造形活動をしてもらおうと、学生や教師らでつくる同大教育人間科学部の美術教育ゼミが7年前から行っている。同ミュージアムでは5回目で、公園や美術館、商業施設などでも開催している。
二つのエリアに分け、「つくりだすゾーン」では「毛糸の森に入ってみたら」をテーマに、柱に自由に毛糸を張り巡らせて作品に仕立てた。「あそぶゾーン」では学生らが開発したオブジェなどを約20種類展示し、遊び方を親子で考えた。
県立横浜旭陵高校美術部の生徒らも参加し、作品を展示した。1年の中山怜香さん(16)は「予想外の方法で遊んでいて驚いた」、同大大学院2年の中村友哉さん(23)は「1、2カ月かけて準備するが、子どもたちの動きは毎回想像を超える。自分で考えて行動し、学んでいく力につながれば」と話した。
ワークショップは18日午後2~4時にも開催する。事前申し込み不要で、入場無料。