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学んでほしい「地学」 温地研の現場から<1>

社会 | 神奈川新聞 | 2015年4月3日(金) 11:21

小田原市入生田にある温泉地学研究所。地震・火山や温泉の基礎的研究を行う公立の研究所としては、日本でもユニークな施設となっている
小田原市入生田にある温泉地学研究所。地震・火山や温泉の基礎的研究を行う公立の研究所としては、日本でもユニークな施設となっている

 神奈川県は、火山や温泉などの観光資源に恵まれるとともに、地震や火山噴火といった自然災害に襲われる可能性も高い所だ。温泉地学研究所は、県民生活向上のために、これらの資源を大いに利活用するとともに、災害に備えるための基礎的な研究を行っている県の施設である。

 温泉地学研究所は、1961年に、当時問題になっていた温泉の枯渇化や温度の低下に対応するために、温泉を科学的に調べる温泉研究所として発足した。その後、箱根で群発地震が発生した後に温泉温度が上がるなどの現象が現れたことなどから、この研究所で地震観測を行うなど箱根の火山活動を総合的に調べるようになり、名前も「温泉研究所」から「温泉地学研究所」に変更になった。

 当研究所の名前に加えられた地学は、高校の理科で、物理、化学、生物と並ぶ科目であるが、どうも受講生も少なく影が薄いようだ。しかし、地学は自然を総合的に捉える学問である。それだけに、恵まれた自然に囲まれるとともに、自然災害も多い日本に住むわれわれにとって、ぜひ学んでおきたい科目であり、いまからでも勉強したい分野である。(温泉地学研究所所長 里村 幹夫

 温泉、火山、地震、地下水など県民生活に関わりの深い地域の自然を見つめ研究を積み重ねてきた神奈川県温泉地学研究所(温地研)。多くの人命が失われた御嶽山(長野・岐阜県)の噴火を例に出すまでもなく、災害でも地道な研究こそが被害を最小に食い止め得る。連載では温地研の最新の研究成果を紹介してもらうとともに、生活に密着した自然や災害対策について解説してもらう。

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