
誰もが健康で過ごすことができる「スマートライフケア社会」の実現に向けた国際シンポジウム(市産業振興財団主催)が15日、川崎市幸区の市産業振興会館で開かれ、研究者や医療・産業関係者ら約300人が先端医療の未来や川崎での技術革新のあり方を考えた。
松田譲・科学技術振興機構COIプログラム・ビジョン1ビジョナリーリーダーが「がんなどを自動で診断・治療する、夢のような世界を実現できるかもしれない。川崎の拠点(ナノ医療イノベーションセンター)でチャレンジを続けてほしい」とあいさつ。
木村廣道東大客員教授らが司会を務め、血液を使ったがん診断を数十分で可能にするバイオマーカーや、特殊な薬を体内に注射して超音波などを使ってがん細胞のみを死滅させる研究について報告。キングスカイフロントでの生命医療分野の集積状況、川崎で中小企業などが連携することによる地域経済への影響について議論した。