◇16年夏オープンへ
横浜市は、市指定有形文化財である旧関東財務局(同市中区日本大通)の活用事業予定者を「横浜DeNAベイスターズ」(同区尾上町1丁目)に決めた。シェアオフィスやヘルスケアカフェなどの事業が提案されており、市文化観光局の担当者は「創造産業の集積によりにぎわいが生まれ、経済が活性化する良い循環が生まれることが期待できる」と話している。
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同局によると、同建物は1928年に日本綿花株式会社横浜支店として建てられ、60年に関東財務局横浜財務部として使用開始。2003年に市が取得し、05年から10年にかけて横浜トリエンナーレ関連事業の拠点やアートスタジオ、カフェなどとして暫定利用された。昨年12月に活用事業者の公募を実施していた。
鉄筋コンクリート造りで地上4階、地下1階(延べ床面積1981平方メートル)。ベイスターズは、スポーツ関連企業やデザイナーなどが入居するシェアオフィスや、横浜のクリエーターとスポーツ関連企業が協力して商品開発などを行う事業、ヘルシーメニューの開発・提供によりスポーツを楽しむ市民が集えるヘルスケアカフェの開設などを提案している。
15年度に市が耐震補強・改修工事を行った後に定期建物賃貸借契約(15年間、月額260万円)を締結。事業者が内装工事などを実施し、16年夏ごろにオープンする予定。