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今も教祖を「グル」 オウム高橋被告、被告人質問

社会 | 神奈川新聞 | 2015年3月24日(火) 03:00

 東京地裁(中里智美裁判長)で審理中の元オウム真理教信者高橋克也被告(56)の裁判員裁判で23日、被告人質問が始まった。高橋被告は入信の経緯を説明する際、松本智津夫死刑囚(60)=教祖名麻原彰晃=を「グル(宗教上の師)」と呼び、今も教義の影響が残ることをうかがわせた。

 高橋被告はコンピューター関連会社を退職後の1987年に入信。「グルの言葉一つ一つが心に響き、自分が見透かされていると感じた」と当時を振り返った。

◇「生き方に迷い」

 「尾骨の辺りに熱を感じ始め、液体のようなものが背骨を上り始めた。雑念が一瞬湧いたが、グルは間髪入れずに注意してきた」

 松本智津夫死刑囚からエネルギーの注入とされる儀式を受けた際の驚きを、高橋克也被告は冗舌に振り返った。教祖との出会いは30年近くも前だが、記憶は色あせていなかった。

 高橋被告は、横浜市港北区出身。被告人質問によると、会社員の父と、パート勤めの母の次男として育った。家庭では「次男だから」と思い通りにいかないことばかりだった。4歳上の兄は大学院まで進んだが、自身の大学進学は理解してもらえなかった。

 地元の高等専門学校を卒業し就職。工場、システム開発の会社で働いたが「生き方に迷いが生じ」、27歳ごろに退職した。

 そんなときに影響を受けたのが、松本死刑囚のヨガの本だった。「実践すると、体の調子が良くなった」。道場にも通い、約3カ月後に出家。教団が説く「輪廻(りんね)転生」の教えに触れ、生きる意味を「来世をより良くすること」に見いだすようになったと明かした。

 出家については、両親にも相談したという。ただ、母親は息子の身よりも、出家によって教団に全財産の寄付を求められることを案じていたとし、「寂しかった」とも振り返った。

 特別手配されながら17年逃亡を続けた元信者3人の中で、被告の裁判は最後に始まった。平田信被告(49)=上告中=と菊地直子被告(43)=控訴中=は、起訴内容を争いつつ、一審の被告人質問の冒頭で関係者に「申し訳ない」と謝罪していた。

 高橋被告は検察官側の席に座った被害者や遺族らに対し、何度も黙礼した。ただ、教団による犯罪とどう向き合おうとしているのか。この日の審理では、心の内は読み取れなかった。

【神奈川新聞】

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