東洋ゴム工業(大阪市)の性能基準を満たしていない免震装置のゴムが神奈川芸術劇場(KAAT、横浜市中区)に82基使われていた問題で、県は18日、不適合の免震ゴムすべてを早急に交換するよう求める文書を県庁を訪れた同社担当者に手渡した。東洋ゴム幹部は「深くおわびする」と謝罪した。
県の担当者は「施設利用者に不安を与え、信頼を損なうものであり、極めて遺憾」と述べ、早急な対応を要請した。
文書を受けとった東洋ゴムの新庄治宏取締役執行役員は、「われわれの免震ゴムが県や関係者の皆さま方に多大なご迷惑とご心配をお掛けしたことを深くおわび申し上げます。真摯(しんし)に対応したい」と頭を下げた。
KAATへの対応に関しては、同社側は「既に建物の構造計算に取りかかっている。交換については持ち帰って検討する」と説明したという。
【神奈川新聞】