障害者の生活支援サービスを提供する通所施設「もえぎの丘」が4月、川崎市中原区井田で開所する。ハンディのある人が地域と関わりながら自立した生活を送るための新たな拠点となる。
もえぎの丘は、主に特別支援学校卒業後の日中活動の場となり、介護を必要とする障害者に排せつや食事、内職作業などを支援する。利用者は平日の日中、ハーブや花の栽培、タオルをたたむ内職作業のほか、ダンスや写真などのクラブ活動を行う。
整備、運営を担うのは、市内で高齢者や障害者の福祉施設を運営し創立50周年を迎える社会福祉法人「セイワ」。3階建て延べ床面積約1508平方メートルで、定員は80人。初年度は約20人を受け入れ、段階的に増員していく。
今後、地域住民らを招いたイベントの開催や、地域の清掃、緑地保全の取り組みなどに参加する予定という。平山雅之・もえぎの丘開設準備室長は「障害者が自立して生活できるよう支援するとともに、地域に開かれた施設を目指したい」と話している。
【神奈川新聞】