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ノーベル物理学賞3氏 そろって記念講演 平塚・東海大で

社会 | 神奈川新聞 | 2015年3月14日(土) 03:00

ノーベル物理学賞を受賞し記念講演した(右から)赤崎名城大終身教授、天野名大教授、中村カリフォルニア大教授=平塚市の東海大湘南キャンパス
ノーベル物理学賞を受賞し記念講演した(右から)赤崎名城大終身教授、天野名大教授、中村カリフォルニア大教授=平塚市の東海大湘南キャンパス

◇授賞式以来そろい踏み

 青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇・名城大終身教授と天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の3人が13日、東海大湘南キャンパス(平塚市北金目)で記念講演した。昨年12月の授賞式以来となる3人そろい踏みで、応用物理学会が企画。研究者や学生ら約2500人が開発時のエピソードなどに聴き入った。

 赤崎さんは、LEDの材料開発で、安定性の高い窒化ガリウムについて「非常にタフで、ほれこんで」試行錯誤を繰り返した過程などを詳しく紹介。天野さんは「若い人たちに元気がないと感じている」とした上で、授賞式のために訪れたスウェーデンで学生たちが受賞者らを招く行事など活発に活動している様子を紹介し、「これから一番大切なのは次世代の人材育成」と学会へ提案するとともに、学生や若手研究者たちに奮起を促した。

 中村さんは、受賞理由として、報道などで量産技術の開発とされていることに対し、ユーモアを交えて「ノーベル物理学賞は発見・発明でしか受賞できない」と述べて会場の笑いを誘いながら、自身の発明の足跡を振り返った。

 講演を聴いた広島大学理学部4年で、太陽電池の研究者を志している女子学生(22)は「困難に見えても、やり続けていけば、成果につながる可能性があると励まされた」と、笑みを浮かべていた。

【神奈川新聞】

 
 

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