海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀市)は12日、それぞれ窃盗を行った海自隊員2人を免職にするなど、計4人を懲戒処分とした。
護衛艦「むらさめ」乗組員の20歳代の男性海士長は昨年5月から同10月までの間、同僚隊員から盗んだキャッシュカードを使い、計7回にわたり現金17万2千円を不正に引き出した、としている。1月28日に海自の横須賀警務隊に逮捕されており、懲戒免職処分となった。「遊ぶ金がほしかった」と話している。
護衛艦「ひゅうが」乗組員の20歳代の男性海士長は昨年12月、同僚隊員の財布から現金2万5千円を盗んだ、として2月2日に同警務隊に摘発され、懲戒免職処分となった。「すぐに返金すれば問題ないと思った」と話している。
このほか、潜水医学実験隊の50歳代の男性幹部自衛官は昨年3月、基地内で酒気を帯びた状態で私有車を運転して隊員の足を引き、指にけがを負わせた、として停職38日の懲戒処分。補給艦「ときわ」の20歳代の男性海士長は1月15日朝、出航時刻に遅刻、正当な理由なく約6時間欠勤した、として減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にした。
【神奈川新聞】