夜間の大規模地震を想定した訓練が11日夜から12日未明にかけて、宮ケ瀬湖畔の鳥居原園地(相模原市緑区鳥屋)周辺で行われた。県警、市消防局、陸上自衛隊などから約230人が参加。いつ起こるか分からない災害に備え、暗闇の中で各機関の連携を確認した。
訓練は、11日午後9時に県西部を震源とする最大震度7の大地震が発生、宮ケ瀬湖に面した山が崩れて、土砂が一気に湖に流れ込んだことで、湖水があふれ出た-との想定で行われた。
事前に想定内容を伝えられないブラインド方式で実施され、現地指揮所で各機関が災害の状況などを情報共有し、連携して救出活動を行った。
あふれ出た湖水で流され、乗用車が横転している湖岸では、消防隊員らが器具を使ってドアを切り、車内に閉じ込められた要救助者を救出した。
そのほか、湖周辺での山岳遭難救助や、ボートを使った湖畔の孤立地域の住民救出などが行われた。
県警危機管理対策課は、「照明器具が足りない、夜間の道案内が難しいなどの課題が出た。今後も悪条件を想定しての訓練をしていく」と話している。
【神奈川新聞】