東日本大震災の犠牲者に祈りをささげる「追悼の夕べ」が10日夜、横浜市中区の横浜公園で開かれた。震災や東京電力福島第1原発事故の影響で県内に避難している被災者らをはじめ約150人が参加。約500本のキャンドルがほのかに照らす中、参加者が手にしたキャンドルに火をともして、犠牲者の冥福を祈った。
会場近くの横浜情報文化センターでは、被災者が自らの思いを語る集会も開かれた。福島県大玉村から相模原市内の実家に避難している鹿目久美さん(47)が「大切な娘の健康や命が危険にさらされたことが悔しい。それでも前向きに生きたい」と震災から丸4年を迎える心境を語った。同県浪江町出身の民謡歌手らのコンサートも行われた。
実行委員長で、同県富岡町から横浜市内に避難している坂本健さん(47)は「支援してくれた人に感謝し、故郷を思い、心を込めて祈りをささげた」と話した。
催しは昨年に続いて2度目で、県内への避難者や支援者らが主催した。
【神奈川新聞】