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横須賀のボランティア一座 芸能活動25年に

社会 | 神奈川新聞 | 2015年3月9日(月) 18:44

芸能一座フルーツバスケットの山田さん(中央)=2011年10月、東日本大震災支援チャリティーショー
芸能一座フルーツバスケットの山田さん(中央)=2011年10月、東日本大震災支援チャリティーショー

 横須賀市を拠点とするボランティアの芸能一座「フルーツバスケット」の活動が25年目を迎えた。この間に公演は400回以上を数える。地域密着の一座は「街を元気に、楽しく、ハートフルに」を掛け声に活躍を続けている。



 一座は1991年6月に同市職員を中心に12人で旗揚げした。「スター☆YAMADA」こと元市職員の山田良正さん(65)が座長を務め、10歳から88歳までの座員約120人が在籍する。山田さんは「最初は少人数でスタートしたので、こんなに大きくなるとは思わなかった」と感慨深げだ。

 地域に根差す活動に、伝統芸や歌、舞踏、パフォーマンスなど幅広いジャンルのプロアマが賛同。メンバーの中には保育園の園長や日本画家など、多彩な顔ぶれがそろう。

 観客を明るい芸風で包む一座の公演は口コミなどで評判が広がり、福祉団体や町内会行事、敬老会、祭りなど地域の催しに引っ張りだこになった。さらに、ユニセフ募金や東日本大震災復興のチャリティーイベントなども重ねた。

 現在約20人の現役職員も所属し、仕事後にカラオケ店に集合し市民と一緒に歌の練習に励む。公務員と民間人でつくるこうした芸能グループは全国的にも珍しく、山田さんは「長年の活動を通じ、市職員を身近に感じてもらえるようになった」と喜ぶ。

 課題は座員の高齢化だ。山田さんは「徐々に若返りを進めていきたい。今までの目的を大切にし、少しでも多くの人に楽しんでもらえるよう長く地道に続けていきたい」と気持ちを新たにしている。

 15日には、同市久里浜の内川町内会の高齢者を対象にした「第19回内川敬老寄席」が開かれる。

【神奈川新聞】

 
 

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