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川崎・多摩川中1殺害
不登校時にトラブル 市教委、再発防止へ検証委

社会 | 神奈川新聞 | 2015年3月2日(月) 17:22

事件を受け臨時に開かれた教育委員会=2月27日午後6時半すぎ
事件を受け臨時に開かれた教育委員会=2月27日午後6時半すぎ

 学校が生徒の異変に気付き、その悩みに寄り添い、事件を防ぐことはできなかったのか。川崎市川崎区の多摩川河川敷で市立中学1年の男子生徒(13)が遺体で見つかった事件で、市と市教育委員会は長期欠席者への対応や相談体制のあり方など、大きな課題を突き付けられている。福田紀彦市長は「男子生徒のSOSを大人は受け止められなかった。深く反省している」とし、原因究明と再発防止の体制づくりを進める考えだ。

 市教委によると、男子生徒は冬休み明けの1月8日から欠席するようになった。担任の女性教諭は事件前々日まで計33回、毎日のように母親の携帯電話や自宅へ電話をかけた。家庭訪問も5回したが、本人には会えなかった。母親からは「自発的に登校するまで様子を見る」「遊びに出ている」との返答だったという。

 直接連絡が取れたのは2月16日。本人の携帯番号を知った担任が「元気? テストもあるから学校においで」と言うと、男子生徒は「そろそろ行こうかな」と応じたという。だがその4日後、事件は起きた。中学校の校長は「欠席が続いたときに学校として、もっと手だてを深く考えていれば」と涙ぐんだ。

 学校側は、男子生徒が昨秋ごろから他校生徒や年上の少年らと付き合うようになったことを把握、他校とも情報交換していた。しかし、欠席が続き、接触できなかった男子生徒の身に危険が迫っていた状況には気付けなかった。市教委の渡邊直美教育長は「悩み苦しんでいることをもう少し理解できれば、大きな力になっていた」と悔やんだ。

 市教委は少年3人が殺人容疑で逮捕された2月27日、臨時会議を開催。今後の事件の検証と再発防止について、教育委員からは「SOSを大人に言いにくい状況があったのかも。SOSを聞いた友達から情報を吸い上げられるところが学校内にあれば。また学校以外にすがれる手だてを教えるべきだ」「学校や家庭、ボランティアなど連携して多方面から見守る仕組みができないか」などの意見が出た。

 事件を受け、市教委は全市立学校に、長期欠席者について▽状況をどう把握しているか▽どのように対応しているか▽他校を含めた友人関係をどう把握しているか-の3点の調査を指示した。

 さらに市教委は原因究明と再発防止策を検討する検証委員会を設け、市が設置を決めた全庁的な対策会議との合同会議を3日に開く。

 「命を守ることができなかったことは重く受け止めている」と話す渡邊教育長は、「何をすべきで、何ができたのか。二度と起こることないよう努めていく」と強調している。

【神奈川新聞】

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