男子生徒の友人の中学生は28日、神奈川新聞社の取材に、殺害後の時間帯に男子生徒のスマートフォンに不自然な操作があったと証言した。川崎署捜査本部によると、男子生徒のスマートフォンは見つかっておらず、犯行後に犯人に操作された可能性がある。
男子生徒と無料通信アプリ「LINE(ライン)」でやりとりしたことがある中学1年の女子生徒(13)は、河川敷で発見された遺体が男子生徒と判明した直後の夜、操作を誤って男子生徒にラインでメッセージを送信。すると、メッセージが読まれたことを示す「既読」と表示された。女子生徒は「おかしいと気付き、怖くなった」と振り返る。
また、男子生徒と息子が小学校時代の同級生だったという女性によると、息子の携帯電話に死亡推定時刻の直前に当たる20日午前1~2時ごろ、ラインの「友達申請」が届いたという。
少年3人の逮捕から一夜明けた28日、遺体が見つかった多摩川河川敷には、献花に訪れる人たちの姿が続いた。少年3人の逮捕を報じる新聞記事を手向けた人もおり、多くの人が冥福を祈った。
28日朝には、供えられた花などが燃えるぼやが発生。川崎署や川崎消防署によると、線香の火が花に燃え移ったとみられる。その後、現場には線香立てが置かれた。川崎署は今後、パトロールの強化や消火用の水の配備などを検討するという。
【神奈川新聞】