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「いじめで自殺未遂」 女子高生両親が同級生と学校提訴 地裁横須賀支部

社会 | 神奈川新聞 | 2015年2月28日(土) 03:00

横須賀市の私立高校1年の女子生徒(16)が昨年5月、自殺を図り植物状態になったのは、同級生から受けたいじめが原因として、両親が27日、同校生徒4人と学校側を相手に約1億2130万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁横須賀支部に起こした。

訴状によると、女子生徒は昨年5月19日、仲良くしていた同級生4人の態度が一変し、無視されたり、にらみつけられたりして、いじめられている、と両親に訴えた。翌20日午前、女子生徒が自宅の部屋のドアノブで首をつっているのを母親が見つけた。心肺停止状態で病院に搬送されたが、現在も意識が回復しておらず寝たきりとなっている。見つかった遺書には4人の名前に加え「いじめられて悲しい」などと記されていた。

さらに「(女子生徒から)いじめを受けているという真剣な申告がクラス担任にあったのだから、詳しく事情聴取をするべきだった」と、学校の対応不備を指摘した。

提訴後に行った会見で、女子生徒の父親(38)は「4人の生徒、保護者、学校に事の重大さを知ってもらいたい。4人に対し学校からの指導も特になく、平然と通っているのは到底納得できない」と話した。

同校によると、昨年8月、大学教授やカウンセラーら第三者を含む調査委員会を設置。同12月にまとめた報告書では、県警の捜査で刑法に関わる犯罪行為は確認されず、自殺未遂の直接的原因がいじめ行為にあるかは判断できない、とした。同委は「入学後1カ月半が経過し、高校生活になじもうと努力するあまりに抱えたストレスが極限に達し、急激なうつ状態に陥ったのではないか」と推察。「(4人の)不適切な行為は認められるが、直接的にいじめと認定することは難しい」と見解を示した。

同校は「継続的に意地悪な行為があり、それを見逃し指導していなかったら重大だが、担任も含めいじめという認識はなかった」と話している。

【神奈川新聞】

 
 

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