パソコンによる文章入力、表計算などの情報処理検定で難関の1級を複数合格したとして、横浜市立日野中央高等特別支援学校(同市港南区)のパソコン部の生徒7人が今月、日本情報処理検定協会から会長賞と検定委員長賞を受賞した。会長賞受賞者の所属校は専門学校や普通科高校が多く、軽度の知的障害がある生徒が通う特別支援学校は同校が全国唯一という。
会長賞は文書デザイン、ホームページ作成など8種類ある検定のうち、5種以上の1級合格者が対象。受賞したのは、3年の佐藤和(なごみ)さん、板橋真さん、2年の青柳基(もとき)さん。3種目以上で1級合格が条件の検定委員長賞は3年の雨宮潤也さん、森誉史(たかふみ)さん、田代由佳さん、西野杏(あ)沙(す)香(か)さんが受賞した。
全員が入部当初、手元を見ないで文字を入力する基礎練習から始め、パソコンに習熟してきた。
試験問題は値引率が異なる約1万点の商品の集計やホームページ制作、グラフやイラスト付きのスライド作成など難易度の高いものばかり。
佐藤さん、青柳さんは「部員同士が教え合い、協力してきたおかげで合格できた」と笑顔。3年生は全員就職が決まっており、板橋さんは「検定の合格は就職活動で自信になった」と話す。
また、3年生の小林拓朗さんは、2種類の検定で難易度が最も高い初段に合格した。
【神奈川新聞】