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川崎・多摩川中1殺害
「悲しく、悔しい」 全校集会で祈り

社会 | 神奈川新聞 | 2015年2月24日(火) 03:00

保護者や警察官が見守る中、登校する生徒たち=23日午前8時5分ごろ、川崎市川崎区の市立中学校
保護者や警察官が見守る中、登校する生徒たち=23日午前8時5分ごろ、川崎市川崎区の市立中学校

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で市立中学校1年の男子生徒(13)=同区大師河原2丁目=が遺体で見つかった殺人・死体遺棄事件で、男子生徒が通っていた中学校は事件後初の登校日となった23日朝、全校集会を開き、生徒と教職員が黙とうをささげて男子生徒の冥福を祈った。市教育委員会によると、校長(57)は生徒に「残念で悲しく、そして悔しい気持ちでいっぱいです」と語り掛けた。

 学校側はこの日、午前8時前から教職員と保護者約40人を通学ルート周辺に配置し、生徒を見守った。正門前には警察官も立つ重苦しい雰囲気の中、生徒らは友人らと集団で登校し、緊張した面持ちで校内に入った。

 市教委によると、体育館で行われた全校集会では、校長が生徒約560人に事件の概要を報告。「みんなの気持ちが和らぎ、日常の学校生活を過ごせるようになることが、男子生徒の安らぎにもなるのではないか」と話し、「心配なことや困ったことあれば、相談してほしい」と呼び掛けた。女子生徒数人がすすり泣くなど、同級生を中心にショックが広がっている様子だった。

 同校は当面、週1回のスクールカウンセラー訪問を毎日とした上、2~3人態勢で生徒の心のケアに当たる。

 また市教委によると、今月16日の担任教諭の電話で、「テストもあるから学校においでね」との呼び掛けに対し、男子生徒は「そろそろ(学校に)行こうかな」と話し、登校への意欲を示していたという。

 市教委は23日に臨時会を開催。事件概要の状況把握や今後の対応について協議した。渡邊直美教育長は終了後に取材に応じ、事件を防げなかったかとの問いに「手だてを講じるチャンスがあったのか、今後検証する」と述べた。

 また市教委は同日、全市立学校に対し、長期欠席児童・生徒の状況把握や適切な指導をすることなどを文書で通知。3月2日に合同校長会議を開催することも決めた。

【神奈川新聞】

 
 

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