相模原市内の市民グループ「さがみはらぶ」が地域活性化に奮闘している。これまで交流会や文化祭などのイベントを開催、今回は4月の統一地方選を見据え、選挙に関心を持つとともに商店街にも熱気を呼ぼうと、企画実現へ話し合いも始まった。
鈴木猛代表(50)によると、同グループは2012年10月に設立。市内の住民や学校の卒業生ら相模原に縁がある人たちが集まり、「地域活性化に貢献することができれば」と、20人でスタート。「実名登録で情報の信頼性が高い」(鈴木代表)ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックを活用、メンバーは今年1月末現在で4千人を超えるまでに拡大した。
参加している人たちの業種はさまざま。「従来は出会う機会がなかった人と人とを結びつけることが、地域活性化への活動のきっかけになれば」と、自ら環境づくりに動き回る。
実際に顔を合わせて情報交換する交流会(オフ会)もその一つ。メンバー以外にも広く発信するため、昨年8月には演奏や物品展示・販売などを行う文化祭を開催。地元のFMラジオ番組で地域情報の発信も行っている。
選挙への仕掛けは、メンバー中の事業主らが中心になって取り組んでいる。昨年12月の衆院選で急きょ、投票率アップを目的にしたイベントを企画。投票した有権者が企画参加の飲食店で「投票済証明書」を提示するとサービスを受けられるもの。25店舗が参加し、参加者の反応もまずまずだったという。
そのため4月の統一地方選では、参加規模の拡大などを目指し、話し合いを進めている。鈴木代表は「相模原の人材を生かして地域を活性化させるために、今後もさまざな仕掛けを行っていきたい」と意欲的だ。
【神奈川新聞】