藤沢市は9日の市議会特別委員会で、藤沢駅北口近くの歩行者専用道路を再整備する方針を示した。イベント広場やオープンカフェを設けることを想定。にぎわいや憩いの要素を創出し、駅前にありながら殺風景な現状の改善を目指す。
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さいか屋藤沢店南西側にある歩行者専用道路は全長90メートル、幅員12メートルの市道。同駅から北口ペデストリアンデッキを利用し商店街へと抜ける歩行者の重要な導線になっており、沿道には銀行や店舗が立地している。
再整備構想は、この道路を北口の活性化に有効活用するため浮上。北口デッキの改修などが盛り込まれている藤沢駅周辺再整備の一環として取り組むことを決め、市や周辺の事業主らで昨年7月から協議を重ねてきた。
市都市整備部によると、2015年度はデッキと道路を結ぶエスカレーターの新設と電線の地中化を先行して実施。また、周辺住民や事業者らでエリアマネジメント組織を立ち上げてもらい、路上空間にどのような機能を持たせるか検討していく。検討内容を基に16年度には路上の本格整備に着手し、17年度中の供用開始を目指す。
市は再整備後の維持管理も同組織に担ってもらうことを想定している。同部は「現段階ではイベント広場やオープンカフェなどの整備が考えられる。その運営をエリアマネジメント組織が手掛け、収益を維持費に充ててもらうなど、持続可能な仕組みにしていきたい」と説明している。
【神奈川新聞】