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PC遠隔 懲役8年 「悪質なサイバー犯罪」/東京地裁判決

社会 | 神奈川新聞 | 2015年2月5日(木) 03:00

他人のパソコン(PC)を遠隔操作してインターネット上で横浜市の小学校襲撃や航空機爆破などを次々に予告したとして、威力業務妨害やハイジャック防止法違反などの罪に問われた元IT関連会社社員片山祐輔被告(32)の判決が4日、東京地裁で開かれ、大野勝則裁判長は「見ず知らずの人を犯人に仕立て上げる一方で、自らは逮捕を逃れようとした悪質なサイバー犯罪」として、懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。

片山被告は捜査当局を混乱させ、県警が無実の元少年を逮捕するなど、4人の誤認逮捕を招いた。

大野裁判長は判決理由で、自らの腕試しや国家権力に対する恨みから、捜査機関を出し抜いてやろうと考えて犯行に及んだとし、「自己中心的な願望を満たそうとした動機に酌むべき点はない」と指摘。起訴内容に含まれない誤認逮捕についても「犯行の目的だった」とし、刑の重さの判断材料として考慮した。

片山被告は2013年2月に逮捕されたが、「真犯人は別にいる。自分も遠隔操作の被害者だ」と無罪を主張。保釈中の昨年5月に報道機関などに送った真犯人を名乗るメールが自作自演だったことが発覚すると、一転して「自分が犯人」と認め、再び勾留された。保釈中の自作自演メールについて、大野裁判長は判決で「類を見ない悪質な隠滅工作」と指弾した。

判決などによると、片山被告は12年6月から9月にかけて、コンピューターウイルスに感染させた他人のPCを遠隔操作してネット掲示板やメールで爆破や襲撃予告などをした。予告を受けた横浜市内の小学校が休校としたほか、アイドルグループのイベントへの襲撃予告では、座間市の男性のPCが遠隔操作されていた。

県警と警視庁、三重、大阪の2府県警はPCを遠隔操作された4人を誤認逮捕したが、12年10月に「真犯人」を名乗る人物からのメールが届き、元少年の保護観察処分が取り消されたほか、起訴が取り消されるなどした。

その後も真犯人を名乗るメールは続いたが、ウイルスのデータが入った記憶媒体を江の島で猫の首輪に付けた際の防犯カメラの映像から片山被告が浮上し、逮捕された。

【神奈川新聞】

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