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【照明灯】瀬谷のウド

社会 | 神奈川新聞 | 2015年2月4日(水) 10:07

在日米軍上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷、旭区)を真っすぐ3キロ、南北に貫く海軍道路。お気に入りの散策コースだ。しばらく歩くと広場の正面ゲートが閉められ、別の場所では重機が土を掘り起こしている。ことし6月末をめどに返還が近づいていることが実感させられる▼ぐるっと回り込むと農地の谷状になった所に横穴が並ぶ。奥に続く、光を閉ざされた室で横浜ブランド野菜の一つであるウドが栽培されている▼昭和30年代前半、通信障害を避けるため、建物を建てることが禁止されるなか、地下で育つウドならと、栽培が始まった。水道や電気設備のある施設が国や県・市の補助も受けて造られ、土地は米軍から無償貸与されてきた▼国は、基地の返還を踏まえ、農家に対し、耕作地を返還するように要求。事情を理解しながらも、「返還後は国有財産法上の扱いとなるため、特例は難しい」と説明している。貸与が認められても高額になるとみられ、農家にとって頭が痛いところだ▼独特の香りにシャキシャキとした食感の“春の味覚”は、名所としても知られる海軍道路の桜前線とともに食卓へ上る。収穫まで1カ月余。同時に来年への準備も待ったなしだ。半世紀に及ぶ瀬谷のウドの歴史が絶やされないことを祈る。

【神奈川新聞】

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