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「後藤さん殺害」映像、神奈川県内イスラム教徒、排除の高まり懸念

社会 | 神奈川新聞 | 2015年2月2日(月) 03:00

教員からのイスラム教に関する質問に答えるアルタフさん(中央)と隣に座るメイモンさん=横浜市都筑区の「ジャーメ・マスジド横浜」
教員からのイスラム教に関する質問に答えるアルタフさん(中央)と隣に座るメイモンさん=横浜市都筑区の「ジャーメ・マスジド横浜」

後藤建二さんが殺害されたとみられる画像がインターネット上に流れたことを受け、県内のイスラム教徒(ムスリム)からは悲しみと怒りとともに、ムスリムへの差別や排除の高まりを警戒する声が上がった。「イスラム国とイスラム教は全く違う」と、あらためて訴えた。

「非常に残念だ」

横浜市都筑区にあるイスラム寺院「ジャーメ・マスジド横浜」(横浜モスク)では、イスラム教徒らは悲報に肩を落とし、「イスラム」を名乗る過激派の暴挙に憤った。

同モスクの運営委員で、パキスタン出身の林アルタフさん(55)=川崎市高津区=は、国内外でのイスラム国の衝撃的な行動に対し、「イスラム教とイスラム国はまったく違うもの。なぜ『イスラム』を名乗るのか。われわれもイスラム国の残虐な行動に対し怒りを持っている」と強く非難した。

パキスタン出身のメイモン・モハッマド・アンワルさん=同区在住=は「外国人だから、イスラム教徒だからと、子どもに向かって何か言われたり、行動に移されたりすることが一番怖い」と不安な気持ちを明かした。海老名モスク(海老名市)に通うスリランカ出身のモハメド・ファイザルさん(42)も「イスラム教は小さな生き物ですら殺してはいけない。でも今後、ムスリム=テロというイメージが広まるのではないか。外国人であり、ムスリムである自分は住みづらくなると思う」と危惧する。

一方で、この日、異文化理解を深めようと横浜モスクには横浜市立横浜総合高校(同市南区)の教員5人の姿があった。訪問が偶然悲報と重なった近藤哲史教諭(35)は「イスラム国と聞くと、イスラム教そのものに怖いイメージを持ってしまう人もいると思うが、実際に話を聞くと、彼らの文化に対し、まだまだ知らないことがあると実感できた。イスラム教徒を誤解するようなイメージを払拭(ふっしょく)してもらえるよう、生徒にも正しい知識を授業で伝えていきたい」と話した。アルタフさんも「日本ではイスラム教徒も少なく、なじみがないのは当然。いつでもモスクに来て、私たちを知ってほしい」と呼び掛けた。

【神奈川新聞】

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