
世界各国の布地や民族衣装を通して異文化理解を深めようと、企画展「『衣(い)』文化と文様展~神話で旅する大地の国々~」が、横浜市栄区の県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で開かれている。古今東西の「太陽の神話」をイメージした舞台衣装も並び、多彩な「衣」を楽しめる。3月1日までで、入場無料。
展示されているのは、中南米や東南アジア、南アジア、中近東、アフリカの普段着に使われている布地やベッドカバーなどのほか、インドのサリーやインドネシア・バリ島の舞踊衣装など計約100点。布地などはいずれも鳥や魚、花など自然をモチーフにした刺しゅうが印象的だ。
国内外で舞台衣装のデザインなどを手掛ける舞台衣装家の時広真吾さん(59)が展示を演出。「平和」や「命に対する喜び」をテーマに、各国の布地を選び、東から西に世界旅行を楽しむように工夫されている。
各地の「太陽の神話」をテーマに、時広さんがデザインした白地に金箔(きんぱく)が張られた豪華な作品など6点の舞台衣装も並んでいる。
時広さんは「世界各地で民族間の争いが起きているが、それぞれの民族が大地を大切にして、命に対する喜びを抱いてきたことを布地を通して知ってほしい」と話し、来場を呼び掛けている。
2月21日には、時広さんが講師となり、1枚の布から衣装を手作りするワークショップを開く。事前申し込み制で、無料。
午前10時~午後5時、月曜休館。問い合わせ・申し込みは、あーすぷらざ電話045(896)2121。
【神奈川新聞】