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かわさきマイスター友の会が大賞 経産省の「キャリア教育アワード」

社会 | 神奈川新聞 | 2015年1月27日(火) 12:00

かわさきマイスターが講師役を務める学校の出前授業(川崎市提供)
かわさきマイスターが講師役を務める学校の出前授業(川崎市提供)

川崎のものづくりを支える技能者らで組織する「かわさきマイスター友の会」(只木角太郎会長、約65人)が、教育現場での技能奨励や人材育成に努めたとして、経済産業省の「キャリア教育アワード」で本年度の大賞を受賞した。出前授業への講師派遣やインターンシップ(就業体験)受け入れなど、地域に根ざした取り組みが高く評価された。大賞受賞は県内初。

キャリア教育アワードは、子どもたちに仕事の意義や学習との関連性を伝えるなど、教育支援に取り組む企業や経済団体を表彰する制度。5回目の今回は77の企業・団体が応募、「中小企業第2部(協働の部)」で最優秀賞となった友の会が、全4部門のトップから選ばれる大賞にも輝いた。

川崎市は1997年度から、産業の発展や市民生活を支える技能者らを市内最高峰の匠(たくみ)「かわさきマイスター」に認定。美容師や洋菓子士、洋裁、板金、旋盤など63職種81人が名を連ね、マイスター同士の交流を目指した友の会は翌98年に発足した。

現在も第一線で働くマイスターを小中学校に派遣する地道な取り組みは、延べ200校超という。学校で製作実演したり、実際にものづくりを体験させたりするほか、職場を撮影した動画やマイスターの半生などを描いた漫画を作成。事前・事後学習でさらに理解を深めてもらう工夫も凝らす。

また、中高生や職業技術校生らには職場見学やインターンシップの場を提供。地元の若者を積極的に受け入れる取り組みで、後継者育成へ門戸を開いてきた。

21日に都内で開かれた表彰式では、審査した経産省側から「子どもたちに夢や希望をはぐくみ、地域産業の技能・技術の伝承やものづくり人材の育成に資する」と評価された。自身も「洋服仕立ての匠」として99年にマイスターに認定された只木会長は「各業界の腕利きの職人さんたちが、本業の傍ら労を惜しまず社会に貢献してきた結果。会員のみなさんと喜びたい」と話していた。

【神奈川新聞】

 
 

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