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知と創造で魅力高め 教育文化センター跡地利用 関内駅周辺の街づくりラボに100人

社会 | 神奈川新聞 | 2015年1月23日(金) 03:00

パネリストのトークセッションに熱心に耳を傾ける参加者 =市技能文化会館
パネリストのトークセッションに熱心に耳を傾ける参加者 =市技能文化会館

新市庁舎整備に伴う関内駅周辺地区のまちづくりを公民連携で考える「横濱まちづくりラボ」が22日、横浜市中区の市技能文化会館で開かれた。「知と創造」をキーワードにした街づくりのイメージを掲げたトークセッションが行われ、地元協議会のメンバーのほか、教育関係、IT関係など多様な業種から約100人が参加した。

市主催のラボは6回目を数え、これまでは横浜文化体育館再整備についての議論を重ねてきた。今回からは解体が決まっている市教育文化センターの跡地利用を中心に「知と創造」をテーマとした街づくりの議論がスタートした。

トークセッションには、3D(立体)プリンターなどを備えた市民工房「ファブラボ」の日本での発起人で、慶応大学環境情報学部の田中浩也准教授と、秋葉原街づくりなどの企画コーディネートを手掛けた株式会社新産業文化創出研究所の廣常啓一所長がパネリストとして参加。過疎地から都心繁華街まで多様な地域プロジェクトに携わる株式会社PODの橘昌邦共同代表が進行役を務めた。

「ファブラボ鎌倉」を開設している田中さんは「ラボでは、エンジニアだったシニアが自分のためのパワーロボットを造ろうとしていたり、それを小学生が楽しんで見ている。日本の大学は年齢の幅が狭い。街に開かれたキャンパスがあっていい」と指摘。「私は慶応の湘南藤沢キャンパスから1時間ほどの場所の関内に注目している。ここにデザインキャンパスをつくることが夢だ」と語った。

廣常さんは「何か新しいものが産まれる期待が、街に人を集めるモチベーションになる。異分野の連携ができ、ネットワークができると街自体が情報を発信していく」と、人のつながりの重要性を挙げた。

廣常さんは「企業や大学、研究機関が子ども向けの講座を開いたり、実証実験を行ったりして街をショールーム化してもいい」と提案。橘さんは「生活のある場に企業や研究者が溶け込み、街を使いこなす視点が今後は必要だ」と話した。

トークセッション後は、参加者同士の交流会が行われ、活発な情報や意見交換が行われた。

「知と創造」をテーマにした街づくりは、3回シリーズで、次回は2月12日に開かれる予定。

【神奈川新聞】

 
 

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