2014年に懲戒処分を受けた警察官と一般職員は13年より89人少ない300人だったことが22日、警察庁の集計で分かった。2年連続で減り、統計がある00年以降、3番目の少なさだった。
前年より28人少ない14人のセクハラや、10人減って37人になった「公文書偽造・毀棄(きき)や証拠隠滅」の減少が主な要因だ。パワーハラスメントは3人減の13人だった。
担当者は、一時悪化していた不祥事の改善傾向に「13年から始めたミスをした際の適切な対処の徹底や業務の効率化、セクハラ防止対策が奏功したのではないか」と分析した。免職と停職は前年より31人少ない103人。逮捕されたのは15人減って71人となった。
理由別で最も多かったのは、セクハラを含む異性関係で32人減の80人。続いて窃盗や詐欺、横領などが6人減の67人、交通事故・違反は11人増の47人だった。
最も多かった逮捕理由は、強制わいせつや痴漢、盗撮のわいせつ関係で33人。窃盗や詐欺、横領が12人、酒気帯び運転や死亡事故などの交通関係が10人だった。
懲戒処分全体の階級別では警部が1人増えた以外、他の階級は減少した。年齢別では50歳以上が45人少ない63人と大きく減少した。
◆県警懲戒処分 6人減り13人
2014年に懲戒処分を受けた警察官ら県警職員は前年より6人減って13人だったことが22日、県警のまとめで分かった。逮捕者は前年より1人増えて8人だった。
懲戒処分のうち、免職は1人増の2人、停職は9人減の1人、減給は1人増の7人、戒告は1人増の3人だった。
理由別で最も多かったのは強制わいせつ・痴漢・盗撮などのわいせつ関係で6人。次いで交通事故・違反と窃盗が各2人、不適切な留置業務が1人となり、その他が2人(建造物侵入、覚せい剤取締法違反)だった。最も多かった逮捕者は痴漢、盗撮のわいせつ関係で5人だった。
【神奈川新聞】