
県赤十字血液センター(厚木市愛甲)は22日、横浜駅西口に「横浜Leaf献血ルーム」をオープンする。待合・休憩スペースを若者に人気のブックカフェ風に仕立て、減少が続く若年献血者の取り込みを目指す。
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横浜Leafは横浜ファーストビル14階(横浜市西区北幸)。総床面積約590平方メートルのうち、約230平方メートルを使った待合・休憩スペースには、明るい木目調のテーブルやソファなどが並び、音楽も流れる。さながらおしゃれなカフェだ。
無料WiFiや充電用コンセントも整備し、パソコンやスマートフォンを持参すれば、インターネットを快適に楽しむこともできる。若者に人気の漫画や雑誌、本なども900冊以上取りそろえられている。採血後には、ひきたての豆でいれた本格的なコーヒーや各種ソフトドリンクも無料で提供される。
待合室と壁で仕切られた採血室にはLeafの名にちなんだ緑色のベッド20台を整備した。
同センターによると、少子高齢化の影響で全国的に若い世代の献血者数が減っており、県内でも10、20代の献血者数は2013年度までの5年間で約21%減少したという。一方、高齢者の増加で輸血用血液製剤の需要は高まっており、血液の安定供給のためには若年層の協力が不可欠だとして、県内では初めて若者をターゲットにした献血ルームを開設した。
同センターでは「献血が初めての若者でも気軽に入れるように工夫した。カフェでくつろぐ気分で気軽に足を運んでほしい」と献血への協力を呼び掛けている。
午前9時半~午後6時半(成分献血は午後5時半まで、22日のみ同1時受け付け開始)。年末年始は休み。問い合わせは、同ルーム電話045(534)7173。
今回の新設に伴い、上大岡献血ルーム(横浜市港南区)は18日で閉所した。県内の献血ルームは横浜駅周辺の3カ所など計8カ所。
【神奈川新聞】
