
障害児者福祉施設「コスモス学園」(南足柄市中沼、福岡新司園長)でこのほど、20歳を迎えた施設利用者の人生の節目を祝う成人式が開かれた。大人の仲間入りをした11人とともに、これまで支えてきた保護者も祝福した。
紅白の幕を張った会場には、在籍者や保護者ら115人が参集。スーツにネクタイ姿など正装した新成人10人(欠席1人)とその保護者が緊張気味に並んだ。
成人式では、同学園の運営母体である社会福祉法人「足柄緑の会」の林淳理事長が「きょうは権利と責任ある大人として自立する日です。皆さんの若い力で学園と家庭を明るく元気にしてください」とあいさつ。スタッフが一人一人を紹介し、記念品と花束を贈った。
新成人の男性は「ありがとう。これからも頑張ります」と語り、保護者は「つらいことや不安なこともあったが、笑顔でこの日を迎えられ感動しています」と述べ、大きな拍手が湧き起こった。
同会は1997年1月発足。コスモス学園と三つのグループホームを運営している。就業支援事業としてプラスチック成型事業所の運営のほか農産物加工、相談業務などを行っている。現在、18歳から71歳まで約140人が在籍し、約30人が居住している。
【神奈川新聞】