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【照明灯】帆船日本丸

社会 | 神奈川新聞 | 2015年1月9日(金) 10:30

ミナト横浜を代表する船、山下公園の「日本郵船氷川丸」と、みなとみらいの「帆船日本丸」について、国の重要文化財指定を求める動きが本格化する。ともに1930年建造の今年85歳。老朽化が進み、国の支援で大規模な修繕を行い、そろって百寿を目指す考えだ▼両船とも太平洋戦争を奇跡的に生き永らえた“証人”でもあるが、当時の造船技術伝承の意味でも価値が高い▼個人的には、日本丸に思い入れがある。横浜誘致が決まった1983年秋、大阪から横浜まで3泊4日、にわか訓練生として乗り込み、同乗取材を行った。高所恐怖症のためヤードに上るのは遠慮したが、あらん限りの力を込め、ヤシの実で甲板磨きに汗を流した。和歌山沖では帆走も経験。何物にも替え難い爽快感だった▼「日本丸を単なる見せ物にしたくない」。船員さんとの肩振り(雑談)でこう言われた。余生を過ごすことになる横浜で、愛する日本丸が本当に大切にされるのか、心配だったに違いない▼以来、市民らで組織する「かもめ会」の尽力で総帆展帆などが実施されてきたが、一般市民の関心は徐々に失われつつあるようだ。専門家が言うように、重文指定の夢をかなえるには「船を大事にする動きが市民に起きることが大切」ではないか。

【神奈川新聞】

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