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「石売りに来ました」 秦野・西大竹地区で伝統行事

社会 | 神奈川新聞 | 2015年1月9日(金) 03:00

リヤカーに道祖神の石を入れ、売って歩く子どもたち。同時にどんど焼きで焼く正月飾りの回収も行う =秦野市西大竹
リヤカーに道祖神の石を入れ、売って歩く子どもたち。同時にどんど焼きで焼く正月飾りの回収も行う =秦野市西大竹

子どもたちが道祖神の石やお札を売って歩く「石売り」が8日、秦野市の西大竹地区で行われた。明治時代中頃に始まった伝統行事で、石を買った家では子どもに病気や災いが起きないとされており、毎年どんど焼きが行われる14日を前に行われている。

「こんにちは。石を売りに来ました」。地域にある道祖神が彫られた石をリヤカーに載せ、10人ほどの子どもたちが家を一軒一軒訪ね歩く。石や手作りのお札を買ってくれた家には、お礼として小豆飯が入った「おひねり」を渡していく。石は家に供えられた後、どんど焼きが終わるとまた子どもが取りに行き、元の場所に戻す。

詳しい起源は不明だが、地域住民によると、村人を疫病から守るとされる道祖神の石を一時的に預かることで、その家の無病息災がかなえられるという。

子どもたちに付き添った佐々治千栄美さん(39)は「行事を通して地域の方々が自分たちを見守ってくれていると、子どもが実感できる場としてもありがたい」。佐々治さんの次男で、石売りの「大将」を務めた圭人君(12)は「なかなか石は買ってもらえないけど、後輩の見本となるように自分が頑張る」と張り切って家々を回っていた。

【神奈川新聞】

 
 

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