米海軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(大和、綾瀬市)の航空機騒音をめぐる厚木基地第4次爆音訴訟の控訴審で、進行協議が8日、同基地周辺で行われた。住民側や国側代理人とともに、東京高裁の斎藤隆裁判長らが騒音の状況を確認した。
斎藤裁判長らは、基地の南北にある公園からエンジン音が大きい米海軍のジェット機や海自の哨戒機などが離着陸する様子を6時間ほどかけて見学。住民側が航空機の飛行実態を説明した。住民側の簡易測定では電車の線路脇に形容される100デシベル以上の騒音を2回、記録した。
藤田栄治原告団長(80)は「裁判官に騒音被害の実態が理解してもらえたと思う」と話した。
【神奈川新聞】