子育ての「すき間」を埋めて15年-。秦野市が主管する、子どもを預かる「ファミリー・サポート・センター」事業が開始から15年を迎える。時間に余裕のある人が忙しい人の子育てを手伝うという方法で、サービスを利用した会員はこれまでに延べ2500人を超えた。
同事業は2000年10月に開始。対象は生後3カ月から小学校6年生までで、子どもを預かる「支援会員」と預ける「依頼会員」で構成される。自宅で子どもを預かるだけではなく、保育園や学校、習い事などへの送り迎え、食事を食べさせるなどあらゆる面で子育ての支援を行っている。
同センター事務局は「親が少しの残業で保育園の迎えに行けないときや夕飯を用意できないときなど、なかなか賄い切れない『すき間』を埋める役割をしていると思う」と話す。
利用料金は平日午前7時~午後7時が1時間700円、それ以外の時間帯は同900円で、食事は1回300円、交通費などは実費を支払う。同事務局は「昔はご近所付き合いでできたことだが、現代では難しい。保険や補償もあり、料金を払うからこそ、親も気兼ねせずに安心して子どもを預けられる」と語る。
開始以来ニーズが途絶えることはないが、苦労しているのが預かる側の支援会員の確保だという。同センターは支援会員の募集として、登録説明会を29日に本町公民館で、30日に鶴巻公民館で、ともに午前10時から正午まで行う。希望者は2月4~6日に保健福祉センターで行われる研修会を受講し、登録完了となる。
支援、依頼会員ともに問い合わせ・申し込みは、同センター電話0463(84)1330。
【神奈川新聞】