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【照明灯】この国の身の丈

社会 | 神奈川新聞 | 2014年12月12日(金) 12:28

2020年の帰還を目指し、小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙の旅を続けている。一方、米航空宇宙局(NASA)は、火星への有人飛行に向けて開発中の次世代宇宙船「オリオン」の無人試験機を打ち上げた

▼二つの計画はスケールの大きさがかなり違う。しかし、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の責任者の「小惑星探査は日本の身の丈に合ったいい領域」という言葉に納得した

▼「身の丈」は身長のことだが、転じて能力や器量、経済力などを示す。予算規模の小さいJAXAでも世界を技術的にリードできるミッション(任務)であるという意味だろう。たとえ派手さはなくても背伸びをせず着々と遂行すれば、各国から評価される成果を得られよう

▼身の丈に合った生活を心掛けたいものだと思う。だが、円安による輸入食材の価格上昇が目立ち、年明け以降も即席麺などが相次ぎ値上げされるらしい。ぜいたくをしているわけではないのに家計が苦しくなっている

▼光と影をもたらした円安誘導を含む「アベノミクス」の是非に限らない。エネルギー問題は、社会保障制度は、安全保障政策は-など、衆院選の争点を「この国の身の丈に合っているかどうか」という基準に照らし合わせて考えてみる価値はあろう。

【神奈川新聞】

 
 

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