小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを見届けようと、相模原市中央区の市立博物館で3日、パブリックビューイング(PV)が行われた。市民ら約330人が同館プラネタリウムのドームスクリーンや、エントランスに設置されたモニターで打ち上げの瞬間を見守った。
同館では、プラネタリウム会場の整理券を求める行列が朝からでき、午前9時半の開館後間もなく210枚の配布が終了。整理券のいらないエントランスの会場も、すぐに来場者であふれた。
午後1時すぎの打ち上げ予定時刻の10秒前には、緊張した雰囲気の中、カウントダウンするインターネット中継に合わせて「10、9、8…」と会場から自然と声が上がった。無事に打ち上げられると、来場者は笑顔と拍手で祝福した。
エントランスで息子(4)と見守った川崎市麻生区の会社員の女性(30)は「子どもが生まれたのは初代はやぶさが帰ってきた年。子どもも宇宙が大好き。幼稚園を休ませて来た」と話した。親子で「いってらっしゃい」と画面に手を振り、はやぶさ2を見届けた。
二本松と南大野の2市立小学校は課外授業と打ち上げが偶然重なり、4年生計約190人が館内の会議室で打ち上げを見守った。
南大野小の男子児童(10)は「相模原でこんなロケットができたなんてすごい。生で見られてよかった」と話した。
【神奈川新聞】