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【照明灯】モズ

社会 | 神奈川新聞 | 2014年12月2日(火) 10:00

映画やテレビドラマなどで、晩秋から初冬を表現する効果音に、野鳥のモズの鳴き声が使われることが多い。樹木のこずえで甲高い声を響かせる習性は「高鳴き」と呼ばれる▼モズは「はやにえ」をつくることで知られる。捕らえたカエルや昆虫などを木の枝などに刺す。理由については諸説ある。獲物を食べる際、足の力が弱いため、何かに刺して固定するという説が有力らしい。だが、食べ物が少ない冬に備えて餌を保存するという季節感豊かな解釈に心を引かれる▼雪国の人々も冬支度に追われる時季だ。先月22日に最大震度6弱を記録した長野県北部の地震から、きょうで10日。被災地に思いをはせる。住民らは本格的な冬を例年とは全く違う気持ちで迎えようとしているに違いない▼雪の重みに耐える頑丈な家屋の骨組みが倒壊しても隙間をつくり、住民の命を守ったという分析がある。住民が協力して救助に当たるなどし、1人の死者も出なかった。共助の観点からも検証する価値がある▼白馬村の避難住民がホテルや大学寮に移り、寒さによる負担が軽減された。とはいえ期限付きであり、生活再建の不安は消えない。宮本武蔵の水墨画「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」に描かれた1羽のモズのように被災者を孤立させてはいけない。

【神奈川新聞】

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