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バス増便の社会実験、第1号は「新百合ケ丘-向原」線で

社会 | 神奈川新聞 | 2014年11月28日(金) 03:00

地域のバス路線充実を目指し、川崎市が本年度に創設した「路線バス社会実験支援制度」の第1号に、小田急バス「新04系統 新百合ケ丘駅-向原」(3.03キロ)が決まった。12月16日から4カ月間、市の補助を受けて1日8往復ずつ増便。沿線住民のニーズや乗車実績などを把握し、今後のバスダイヤの編成に役立ててもらう。

同制度は、市内四つのバス事業者を対象に、住民要望が高いバス路線の新設や既存路線の増便、延伸などを促す狙いで創設された。事業者へのヒアリングなどを通じ、市が支援路線を選定。社会実験で生じる経費から増便などによる運賃収入を差し引き、赤字分を市と事業者で折半する仕組みだ。

市地域交通対策担当によると、新百合ケ丘駅-向原間(平日47往復)は起伏が激しく、「金程四丁目」バス停より向原方面には並走する別路線がない。同バス停以降の住民は約4900人おり、65歳以上の高齢化率も21%超。そのため増便を求める声が強かった。

社会実験は12月16日から来年4月15日まで実施。平日午前9時~午後4時と休日午前8時~午後3時の時間帯で、1時間当たり1往復ずつ増便。それにより30分に1本だった運行間隔は20分に1本となる。期間中、乗客や沿線住民らにアンケートを実施し、利便性向上につながるかなどを探る。

小田急バスによると、同路線は1便平均30人の乗客が利用するなど需要が高く、今回の増便でさらに1日合計で30人ほど乗客数が増えれば採算ラインに乗るとみている。担当者は「社会実験の効果が見えれば、継続的に増便していくことを検討したい」と話している。

◇来月から市バス新路線

川崎市交通局は12月1日、同市麻生区などを走る市バス新路線「新10 新百合ケ丘駅前-鷲ケ峰営業所前」(9.2キロ)の運行を開始する。沿線の同区王禅寺地区などとターミナル駅である新百合ケ丘駅が直結され、周辺住民らの利便性向上が期待される。

市交通局運輸課によると、市道「菅早野線」の一部供用開始(同区王禅寺東、約520メートル)を受け、区間内に「白山南緑地前」バス停を新設。既存の「新百合ケ丘駅前-新ゆりグリーンタウン」と「柿生駅前-鷲ケ峰営業所前」の2路線をつなげる形で新路線を設けた。

運行回数は、平日が「新百合ケ丘駅前」発9本、「鷲ケ峰営業所前」発7本。土・日曜、祝日は7往復。

【神奈川新聞】

 
 

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