農作物などに被害を与える外来生物、タイワンリスの効果的な捕獲方法を学ぶ講習会が12月4日、横須賀市内で開かれる。県横須賀三浦地域県政総合センターの主催で、初めて実習を盛り込んだ。
同センターが管轄する横須賀、鎌倉、逗子、三浦、葉山の4市1町では、タイワンリスにミカンやユズ、キャベツなどの農作物や、庭木をかじられる被害が農家や一般家庭などで目立っている。このため、連携して捕獲活動に力を入れている。
同センターによると、捕獲数も年々増え、2012年度は過去最多の4617匹だった。翌13年度は2450匹とほぼ半減したが、山に餌が豊富だったためとみられ、14年度は再び増加傾向にあるという。
同センターは14年度から、有害鳥獣に詳しい専門家を非常勤で配属し、タイワンリスやアライグマの対策を強化している。講習会ではこの専門家が講師を務める。
まず午前10時から県横須賀合同庁舎(横須賀市日の出町)で座学を行い、タイワンリスの生態や捕まえ方を学ぶ。午後1時半からは県立観音崎公園(同市鴨居)に移動し、効果的なおりの置き場所や置き方、餌の入れ方などを実習する。
誰でも受講でき、参加無料。申し込み・問い合わせは同センター電話046(823)0381。
【神奈川新聞】