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【照明灯】遺伝子検査と発病リスク

社会 | 神奈川新聞 | 2014年11月5日(水) 08:59

名誉欲にとらわれた主人公が臨終を迎え、小魚に生まれ変わると不死鳥が宣告する-。昔読んだ劇画のワンシーンだ。生き物の運命は神のみぞ知るのか▼病気のかかりやすさなどを調べる遺伝子検査が身近になっている。ネットで申し込みキットに唾液などを採取し送付、2~3週間で結果が送信されるそうだ。中には子どもの潜在能力発見をうたう検査もあるという▼米人気女優が遺伝性乳がんの発症リスクを調べ予防のための乳房切除を公表し検査が広く知られるようになった。遺伝子に記録された“宿命”を先制攻撃し絶つ。最先端研究の成果は神の領域に達したのか▼人間の全遺伝情報(ゲノム)の解読が完了して10年余り、かつて取材した研究者は「これからの課題は『解釈』だ」と語っていた。検査は遺伝情報のわずかな個人差に着眼し発病リスクを推定、病気自体の診断ではない。解釈とは発症メカニズムの解明、病気の原因特定を指すが、生命活動は複雑で依然、未解明の部分が多いという▼遺伝子と病気の関係解明は途上で、検査結果は運命の宣告ではない。ただし、科学的根拠のある検査であり、受ける側が「参考情報」という受け止め方ができれば、病気の予防に役立てる手段になることは間違いないようだ。

【神奈川新聞】

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