視覚障害者や盲導犬への理解を深める「NEC盲導犬キャラバン」がこのほど、相模原市南区の市立鶴の台小学校で開かれた。4年生約110人が視覚障害の種類や、盲導犬の仕事内容などを学んだ。日本盲導犬協会の主催。
キャラバンでは、市内に住む盲導犬利用者の鈴木加奈子さん(35)が視覚障害者の日常生活を紹介。「食事をするとき、説明してもらわないと目の前にある食べ物が何か分からない。レモンを皮ごと口に入れてしまったこともある」などの体験談を、子どもたちは興味深く聞いた。
アイマスクを着用した歩行にも挑戦。障害物が設けられた道を、白杖(はくじょう)を使った方法と、盲導犬の先導による方法で歩いた。子どもたちは「杖だと道が分かりにくかった」「盲導犬の方がずっと歩くのが速かった」など、視覚障害者の歩行について実体験で理解を深めていった。
最後に、鈴木さんが「困っている盲導犬ユーザーを見かけたら声をかけて」「今日学んだことはみんなに話して」などと呼び掛けた。
【神奈川新聞】