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日本へ「意欲的な目標を」 温室効果ガス削減でフィゲレス事務局長

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月26日(日) 12:52

新たな地球温暖化対策の国際枠組みづくりを進めている気候変動枠組み条約のフィゲレス事務局長は25日、ドイツ・ボンの特別作業部会で取材に応じ、日本が検討を始めた2020年以降の温室効果ガス削減目標について「最大限に意欲的な目標にするべきだ」と語った。

また12月にペルーで開かれる第20回締約国会議(COP20)で主要議題の一つとなる、発展途上国の温暖化対策を支援するための「グリーン気候基金」への資金拠出にも触れ、日本も早急に拠出を表明するよう求めた。

事務局長は「国内の新目標や、新たな国際枠組みの合意内容が意欲的なほど、省エネの技術やサービスの進んだ日本にとって輸出が広がる好機になる」と指摘。経済的観点からも、積極的な目標を作ることが日本にとって望ましいことだと強調した。

米国や中国、欧州連合(EU)などの主要な国・地域の最近の温暖化対策への姿勢については「前向きな動きが見られる」と評価。その背景を「温暖化対策が世界のためだけでなく、自国のエネルギー安全保障や新たなエネルギーシステムの構築、国民の健康維持にとって利益があるのを認識しているためだ」と分析した。「日本にとっても同じこと」と述べ、対策が滞っている日本の認識の遅れにくぎを刺した。

グリーン気候基金について「世界は日本の資金拠出の表明を切望している」と指摘。フランスやドイツが10億ドル(約1080億円)を約束したことを例に出し「日本はそれ以上になることが求められている」と述べた。

特別作業部会は20日から20年以降の新たな温暖化対策の国際枠組みを議論。各国の温室効果ガス削減目標を評価する会合を15年6月に開くなどとした共同議長案を作成して25日、閉幕した。

【共同通信】

 
 

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