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「かまくらの学校」丸2年 地元事業者とファンつなぐ 多彩な全講座満員

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月21日(火) 03:00

コーヒーについて学び、新ブレンド作りも手掛けた「かまくらの学校」の参加者たち=石かわ珈琲(海野さん提供)
コーヒーについて学び、新ブレンド作りも手掛けた「かまくらの学校」の参加者たち=石かわ珈琲(海野さん提供)

地元事業者と鎌倉ファンをつなぐ取り組み「かまくらの学校」が好評だ。事業のPRと顧客開拓を期待する飲食店の店主らが講師役を務め、「もっと鎌倉を楽しみたい」「鎌倉で開業したい」といった思いを持つ参加者たちと交流。“開校”から丸2年が経過しており、これまで開かれた講座はいずれも満員となる人気ぶりだ。

代表を務めるのは、市内で税理士事務所を営む海野裕貴さん(41)。自身も鎌倉好きが高じて2012年に移り住んだ。単なる観光地にとどまらず、「鎌倉好きの人が鎌倉のまちの盛り上げ役になる仕組みを」と同10月、「かまくらの学校」を立ち上げた。

海野さんら運営メンバーが地元事業者に講師役を依頼、インターネットで参加者を募集する。交流サイト「フェイスブック」上のページは、2万2千人超がフォローしている。

これまで開催したのは、例えば「鎌倉でお店を持つ講座」(13年9~11月、全6回)。独自の視点で書籍を集めた古書店や、ミシュランガイドに掲載されたそば店など市内に店を構える5人が、開業までの流れや苦労話、経営ノウハウなどを語った。3万6750円という受講料にもかかわらず、定員の22人は募集開始から1週間ほどで埋まった。

今年7月から10月には、北鎌倉のコーヒー専門店「石かわ珈琲」で「オリジナルブレンドを創る講座」を開いた。参加者はコーヒーの知識や歴史、焙(ばい)煎(せん)やブレンドのノウハウを学習。さらに新しいブレンドコーヒーの商品開発に携わり、参加者自身がコンセプトや商品名を決め、ラベルにはブレンダーとして名前も印刷された。「(店主の)石川さんの熱意が伝わってきた」「初めてのブレンド作りを体感でき、とても満足した」という声が寄せられたという。

次回の講座は、26日に開かれる「鎌倉の食堂と農家のオーナーから『鎌倉野菜』と地域活性化を学ぶ」(受講者募集中)。鎌倉野菜を使った食堂の店長と農業生産者を招き、鎌倉野菜の魅力を語ってもらう。食事や交流会も予定している。

「より深く鎌倉に関われる場をつくり、地元の活性化につながれば」と意気込む海野さんは、今後も講座を続けていく考えだ。

講座の詳細はホームページ(http://kamakuranogakkou.com/)で。

【神奈川新聞】

 
 

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