逗子海水浴場のあり方について市民らが議論する検討会が16日、逗子市役所で開かれた。今夏、半減した海水浴客をどう呼び戻すかなどについて議論され、さまざまなアイデアが出された。市改正条例を来夏以降も「現状維持」とする意見とともに中間報告書にまとめ、月内にも平井竜一市長に提出する。
来夏以降の客の呼び込み策として「商店街と連携し、逗子を一日楽しむためのコンシェルジュ(案内役)を配置する」などのアイデアが出されたほか、市中央商店街連合会からは「ファミリービーチという逗子の魅力を商店街も生かしたい」といった表明があった。市観光協会からもイベント開催などの希望が出された。
一方で、「治安や風紀の悪化に苦しめられてきた地元住民にとっては、現状維持が最優先」といった意見や、「市民全体を考えて方向性を決めていかなければ」という意見もあった。
また、商店街連合会が加盟各店に対し行ったアンケート結果も報告された(回答数324件)。今夏、商店街や市街地の雰囲気が例年と変わったかとの問いには「好ましい変化があった」が40・6%と最多。一方で売り上げは、68・2%が例年に比べ「減少した」と回答した。理由(複数回答)として▽天候▽砂浜での飲酒禁止▽海の家の営業時間短縮-が挙げられた。
【神奈川新聞】