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危険箇所事前に知って 厚木市が公民館に土砂災害の閲覧用地図

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月11日(土) 03:00

厚木市が住民閲覧用に作成した土石流の危険箇所をまとめた台帳
厚木市が住民閲覧用に作成した土石流の危険箇所をまとめた台帳

多数の犠牲者を出した広島市の土砂災害を受け、厚木市は10月から市内の土砂災害危険箇所マップの閲覧を地域の公民館で始めた。マップは土砂災害防止法に基づき、県が警戒すべき区域として指定した75カ所が個別に明細地図上に明記されている。市危機管理課は「住民が地域で豪雨時に危ない場所を事前に知っておくことは大事」と話している。

2001年4月に施行された同法による指定対象は急傾斜地の崩壊、土石流、地滑りの三つ。市内ではまず土石流の調査がスタートして08年度から13年度までに75カ所が警戒・特別警戒区域に順次指定された。

指定を受けて市はホームページ(HP)で公開・周知しているが、住民向けのハザードマップは未作成だった。今年8月20日の広島市内の土砂災害以降、市民から警戒区域の指定状況などについて問い合わせが相次いだという。

また、HPの利用者から「見るまでの操作が難しい」「地図が小さい」などの指摘もあったことから、今回、明細地図に危険箇所を落とし込んだ台帳を作成し、市役所と16の全公民館に配置した。

閲覧用のマップは沢の上流域で土石流が発生、下流の集落に向けて扇状に被害が拡大すると予測される範囲などが色刷りで詳しく示されている。

このほか、厚木市内では急傾斜地崩壊危険箇所に対する指定作業も本格化している。調査は14年度から開始。市内に300カ所以上あるとされ、該当地ごとの住民説明会を経て15年度に終わる見込みだ。

同法では、指定作業の終了を受けて地元自治体に住民への周知を義務付けている。市は16年度以降、土砂災害ハザードマップを作成して市民に配布する予定。

同課は「身近な公民館に土石流の危険性が高い場所を示した台帳を置いている。多くの住民に見てもらって地域の防災意識を高め、早めの避難に役立ててほしい」と話している。

【神奈川新聞】

 
 

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