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【照明灯】ランドセルと日本人の心

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月9日(木) 12:29

空港の免税店になぜかランドセルがずらりと並ぶ。海外からの旅行客に、土産物として人気が急上昇しているという。何が「クールジャパン」として人の心を引くか、分からないものだ▼中国にも似たものがあるそうだが、アニメや漫画の影響で「日本製の方がかわいい」と評価が高い。ステッチが入ったり、色彩豊かだったり。米国女優の写真がインターネット上で出回り、ブームを呼んだ。背負ったシルエットがかわいらしいと▼実用的な側面でも支持を広げる。あの頑丈さはカメラを守る。学校との連絡帳を入れるための隙間が、タブレット型コンピューターを収納するのにちょうどいい。両手が空くのは機能的で、安心安全でもある▼おじいちゃん、おばあちゃんから孫への贈り物の定番でもあり、商戦は年々早まって夏ごろに始まるようになった。ここ数年の年末は、どこかの「伊達直人」が児童福祉施設に届けたという話を耳にするようになった▼もともとは将兵の装備品として幕末に輸入され、明治になって学校かばんに転用された。歴史は150年ほどだが、郷愁に近い感慨を覚えさせるほど、深層心理にしみ入る存在になっている。そうしたランドセルにまつわる日本人の心のひだも、海外の人に伝わるといい。

【神奈川新聞】

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