8日午前6時ごろ、横浜市の歴史的建造物に認定されている「横浜都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館」(同市中区日本大通)の外壁に、白色の塗料スプレーのようなもので落書きされているのを巡回中の警備員が発見した。被害届を受けた加賀町署が器物損壊容疑で捜査を始めた。
同署などによると、落書きは本町通りと大桟橋通りに面する外壁2カ所に二つずつ見つかり、大きさは最大で横約80センチ、縦約70センチ。いずれもアルファベットや数字、記号のようなものが書かれていた。同日午前0時半ごろに警備員が巡回した際には異常はなかったという。
建物を所有する市教育委員会の担当者は「歴史的建造物に心ないいたずらをされたのは非常に残念。専門家と相談し、今後の修復方法を考えたい」と話す。
同館は1929年に横浜中央電話局の局舎として建てられ、戦後も横浜市外電話局として使用された。外壁全面にタイルを貼ったモダンなデザインが特徴で、2000年に市の歴史的建造物に認定されている。
【神奈川新聞】