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街頭消火器へのいたずらやめて 盗難対策にも苦慮 厚木市が自治会に巡回要請

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月6日(月) 03:00

6月にいたずらの被害があった街頭消火器=厚木市寿町
6月にいたずらの被害があった街頭消火器=厚木市寿町

厚木市が設置している街頭消火器へのいたずらが後を絶たない。2013年度は57件発生、14年度も26日までに24件起きている。火災時の初期消火には有効な機材だけに、市は自治会関係者に設置場所の巡回を要請するなど対策を強化する。

市危機管理課によると、街頭消火器は防災対策の一環として1980年度から設置を開始した。初期消火での活用を目的に、順次箇所を増やし、現在市街地では約120メートル間隔に道路沿いや公園などに専用のボックスに収納して2707本設置されている。

街頭消火器へのいたずらは11年度25件、12年度48件、13年度57件と増加傾向にあり、14年度も既に24件が発生している。大半が消火剤を周辺にまき散らして放置するもの。

このほかにも、ボックス内から消火器が持ち出される紛失・投棄が8件(11年度)、11件(12年度)、12件(13年度)起きている。補充には1本約1万円の経費が掛かるという。

ボックス内には防犯用のベルが付いているが、ゼンマイ式のため起動しなかったり、故障したりしている場合も少なくないという。非常時に使用するため錠は付けられず、同課は対策に苦慮しているのが実情だ。

これまでいたずらが多発している地区ではボックスなどに貼り紙をして注意を呼び掛けてきた。ただ、設置箇所が多いため、市職員の巡回・点検を増やすにも限界があり、自治会関係者に協力を求めることにしたという。

ちなみに、街頭消火器が初期消火に実際に使われた件数は11年度4件、12年度6件、13年度2件。

同課は「消火器があることで救える命があるので、いたずらは絶対にやめてほしい。自治会には地元の街頭消火器の配置図を渡して、見てもらうようにお願いする」と話している。

【神奈川新聞】

 
 

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