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「自転車の二人乗りやめて」滋賀から400キロ飛んだ伝言 横浜の女児に風船届く

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月4日(土) 03:00

大津市立雄琴小学校4年の男の子が書いたとみられるメッセージ
大津市立雄琴小学校4年の男の子が書いたとみられるメッセージ

一文字ずつ丁寧にメッセージがしたためられた風船は風に乗って400キロ離れた横浜市泉区へ届いた。「自転車の二人乗りはやめてください」。そう書かれた手紙風船が飛び立ったのは大津市の市立雄琴(おごと)小学校のグラウンド。受け取った泉区に住む女の子は「『届いたよ』と手紙を返そう」と意気込んでいる。

ゆらゆらと風にあおられながら地面をはうように黄色い風船が落ちていたのは今月1日のこと。同区で植木業を営む大川康夫さん(74)が自身のビニールハウスの前で見つけた。「あれ、なんだろうと。拾い上げて見てびっくり。なにしろ滋賀県ですからね」

手紙風船は9月30日に、琵琶湖のほとりに近い雄琴小学校(大津市雄琴)の4年生(42人)と地元の高齢者らが飛ばしたものだった。交通安全講話を聞いた後、それぞれメッセージを書き込み、グラウンドから計80個ほどを放った。

同小学校の井岡きよ子校長(59)は「神奈川まで飛んだと聞いて本当に感激。すぐに4年生の子どもたちに伝えます」と驚く。

イベントを主催した滋賀県警大津署交通1課の木本力三課長(58)も「秋の交通安全運動の一環で行った取り組み。愛知県まで飛んだという連絡はあったが神奈川となると相当遠い。交通安全の呼び掛けがそんなに遠くまで届いたとは素晴らしい」と感慨深げだ。

手紙風船を受け取った大川さんの家では、幼稚園に通う2歳と5歳の孫が取り合いになり「『あぶないのでぼくも気をつけます』って書いてあるから男の子かな?」などと興味津々。「上の子はようやく文字が読めるようになったところだから、とっても喜んでましたよ」と大川さんは目を細める。上の孫は覚えたての平仮名で無事の到着を伝えようと張り切っている。

【神奈川新聞】

 
 

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