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磯子区版終活ノート 2年半で3700人活用 2日に講座も

社会 | 神奈川新聞 | 2014年10月1日(水) 03:00

お年寄りに人気を集めている磯子区版「エンディングノート」
お年寄りに人気を集めている磯子区版「エンディングノート」

人生の終末期を迎えるお年寄りが死に備えて自身の希望を書き留める「エンディングノート」の磯子区版が、人気を集めている。区役所が配布を始めて2年半で、70代を中心に約3700人が活用。社会福祉士らによる「書き方講座」は100回を超え、2日にも同区役所で講座を開く。

ノートは同区福祉保健センターの職員らが中心となって考案。重度の認知症を患った1人暮らしのお年寄りを支援する中で、好きなものや生活習慣を忘れてしまう姿を目の当たりにし、本人の意思を知り、できるだけ個人の希望を尊重しながら介護サービスを提供したいと思ったのがきっかけだった。

遺言書と異なり法的な拘束力はないが、医療や介護が必要になった際の希望や葬儀に対する思いなど10項目について、自由記述や質問に答える形式で自分の意思を記録する。生い立ちや友人の連絡先、趣味、資産状況などを書き残すページもある。市販のノートの中には100ページを超えるものもあるが、磯子区版はA4判15ページとコンパクトにまとめられるのが特徴という。

同センターや区内7カ所の地域包括支援センターの窓口で、職員から使い方の説明を受け、無料で入手できる。「老いを考えるきっかけになる」と夫婦で講座に参加し、老後の話し合いに生かしている区民もいる。本人だけでなく、家族が受け取りに来るケースもあるという。

同センター高齢・障害支援課の瀧沢朋之課長は「自分の意思を周囲に伝えるだけでなく、ノートを通して自分の生き方を見つめ直すきっかけにも利用してほしい」と話し、退職間もない60代にもノートの活用を呼び掛けている。

講座は同区役所7階会議室で、午後1時半~3時半。対象は市内在住・在勤。定員は80人(先着順)で、参加無料。申し込みとノート配布の問い合わせは、同課電話045(750)2417。

【神奈川新聞】

 
 
 
 

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