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いじめ防止へ基本方針 中2自殺受け湯河原町 人的態勢を充実

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月30日(火) 03:00

湯河原町は29日までに、「町いじめ防止基本方針」を策定し、公表した。昨年の国による「いじめ防止対策推進法」施行や、いじめを受けていた町立湯河原中学校2年の男子生徒=当時(13)=が同年4月に自殺した問題を受けたもの。同問題で自殺といじめの関係などについて調べた第三者委員会の提言を踏まえながら、いじめの未然防止や早期解決のための措置などを盛り込んだ。

方針は町が今年7月に策定し、9月にホームページで公表した。基本理念として、「いじめは子どもの心身に深刻な影響を及ぼす許されない行為」との認識を社会全体で共有し、全ての子どもがいじめを行わず、子どもも大人もいじめを放置しないよう取り組む-などとうたった。

具体的取り組みでも、第三者委員会の提言や指摘を各所に取り入れた。町が教育委員会事務局の人的態勢充実に努めることや、町教委がいじめ防止対策の実践について、毎年度末に検証して町議会に報告することなどを明記。

男子生徒が自殺した問題での反省を踏まえ、学校はアンケートで「何を問うのか」という目的を明確にした上で実施し、回答用紙の保管にも配慮するとした。

また、いじめを受けた子どもが自殺を試みたり、大けがを負うなどする重大事態における対応も列挙。その中で、子どもや保護者から重大事態の申し立てがあった場合は、「その時点で学校が『いじめの結果ではない』『重大事態でない』などと考えても、重大事態と見なして真摯(しんし)に対応する」としている。

町教委は、「早期発見に努め、解消につなげることに傾注したい」などと話している。

【神奈川新聞】

 
 

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