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元刑事の僧侶が「老い」語る

社会 | 神奈川新聞 | 2014年9月27日(土) 03:00

刑事時代の自らの体験を交え、人生について語る大島さん =大津コミュニティセンター
刑事時代の自らの体験を交え、人生について語る大島さん =大津コミュニティセンター

県警在職時に刑事として“鬼の大島”と呼ばれ、退職後は僧侶に転身した横須賀市鷹取2丁目の大島龍穏さん(67)が26日、大津コミュニティセンター(同市大津町)で講演した。「心豊かに生きる」をテーマに、自らの経験を基に語りかけた。

大島さんは1965年の任官後、主に強盗、殺人などを扱う強行犯担当の刑事を務めた。2000年、横須賀署の刑事1課強行犯係長を最後に仏門へ入った。

容疑者と対峙するなど数々の危険な現場を踏んだ。「死と隣り合う世界で、人の生き死にとはどういうことなのだろう」と、日ごろから自問し続けたという。被害者遺族らと接する中で「彼らの心の中を照らす明かりになりたい」と一念発起した。

講演会では、刑事時代の苦労話や日蓮宗の僧侶になるために積んだ修行中の失敗談などを紹介。自らの経験と重ね、「60歳までは『定年まであと何年か』と考えるが、その次の目標は死に向かって行かざるを得ない。でも『老いる』というのは素晴らしいこと。それまで見えなかった景色や分からなかったことが見えてくる」と説いた。

昨今の世相にも触れ、「殺伐とした時代で、一人一人の感謝の気持ちが薄れている。誰かに支えられているという見方が心を豊かにする」と、約120人の来場者に語りかけた。

現在は全国各地に講師として招待される。さらに金銭、介護、心の悩みなどに応える無料相談所「道しるべ」(同市追浜町1丁目)で相談員も務める。「自分が学んだことや経験を多くの人にお伝えしたい」と穏やかに話した。

講演は同センターの高齢者を対象にしたエルダー学級の公開講座として開かれた。

【神奈川新聞】

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